蔦屋重三郎を知る ~蔦重ってどんな人?~
2025年放送の大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」の主人公「蔦重」こと蔦屋重三郎は、江戸文化を語る上で外せない人物ではありますが、初めて彼の名前を耳にした方も少なくはないのでしょうか。
ここでは、蔦屋重三郎の生涯やゆかりの人物などを紹介していきます。
蔦屋重三郎とは
蔦屋重三郎は、寛延3年(1750)に、江戸・新吉原(現在の台東区千束)で生まれ、20代で吉原大門前に書店「耕書堂」を開業しました。
「吉原細見」や「黄表紙本」の発行に携わる中で、エレキテルを復元した平賀源内をはじめ、多くの文化人と交流を深めました。
そして、教科書でもお馴染みの東洲斎写楽や喜多川歌麿ら、江戸文化を代表する作家たちを見出し、「江戸のメディア王」として大成功を収めた人物です。
「吉原細見」や「黄表紙本」の発行に携わる中で、エレキテルを復元した平賀源内をはじめ、多くの文化人と交流を深めました。
そして、教科書でもお馴染みの東洲斎写楽や喜多川歌麿ら、江戸文化を代表する作家たちを見出し、「江戸のメディア王」として大成功を収めた人物です。
蔦屋重三郎の生涯
蔦屋重三郎の人生はどのようなものだったのか、関連人物や当時のできごとと一緒にご紹介します。
蔦屋重三郎ゆかりの人物
蔦屋重三郎は、版元として多くの作家を世に輩出しました。また、数々の文化人とも交流があり、幅広い人脈をもっていました。
今後、ゆかりの人物を順次紹介していきます。
今後、ゆかりの人物を順次紹介していきます。
蔦屋重三郎ゆかりの地
台東区内には、蔦屋重三郎ゆかりの地がたくさんあります。ぜひ、実際に足を運んでみてください。
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五十間道と耕書堂跡
見返り柳から吉原大門へと続くS字に曲がった通りが「五十間道」です。S字カーブを描いていることにより、日本堤から吉原の様子が見えないよう工夫されていました。 蔦屋重三郎は20代でこの五十間道に書店「耕書堂」を開業し、その才能を開花させました。
所在地:台東区千束4-11付近 -
正法寺
蔦屋重三郎は寛政9年(1797)に47歳で病没し、正法寺に埋葬されました。墓は戦災等で失われましたが、菩提寺である正法寺には復刻された蔦屋家の墓碑と重三郎母子顕彰碑が建てられています。碑には蔦重の本名「喜多川柯理」が刻まれ、碑文は蔦重と親交のあった石川雅望、大田南畝によるものです。
寺には江戸三大毘沙門天の一角に数えられる開運大毘沙門天もお祀りされています。
所在地:台東区東浅草1-1-15 -
見返り柳
吉原への出入口となる日本堤には柳の木が植えられており、遊郭帰りの客が名残を惜しみつつ、この柳のあたりで振り返ったことからこの名がつきました。
かつては山谷堀脇の土手にありましたが、震災や戦災等で数代にわたり植え替えられており、現在は「吉原大門」交差点付近に植えられています。
所在地:台東区千束4-10-8 -
吉原大門跡
吉原遊郭の唯一の出入口であり、治安の維持と女性の出入りを厳しく監視するため、大門の先には番所が設けられていました。
門は火災等により何度か建替えられましたが、関東大震災で焼失したのを最後に再建されることはなく、現在では大門の柱を模した「よし原大門」と書かれた街灯が建っています。
所在地:台東区千束4-15付近 -
吉原神社
吉原遊郭には、吉原大門手前の「吉徳稲荷」、廓の四隅の「榎本稲荷」、「明石稲荷」、「開運稲荷」、「九郎助稲荷」という5つの稲荷社がお祀りされていました。これらの5つの稲荷社が明治14年に合祀されて創建したのが「吉原神社」です。その後、近隣の吉原弁財天も合祀され、現在では計6つの神さまが祀られています。
所在地:台東区千束3-20-2 -
九郎助稲荷
吉原遊郭内の四隅に祀られていた稲荷社のうち、最南端にあったのが九郎助稲荷です。縁結び・五穀豊穣・諸願成就の神さまとして篤い信仰を集め、縁日である毎月午の日は特に賑わいをみせたと言われています。
現在、稲荷社のあった場所は宅地となり、吉原神社に合祀されています。
所在地:台東区千束3-1付近
「江戸新吉原耕書堂」が1月18日にオープンします!
蔦屋重三郎が開業した「耕書堂」を模した「江戸新吉原耕書堂」が1月18日(土)午前10時にオープンします。ゆかりの地をめぐる拠点として、ぜひ足をお運びください。
蔦屋重三郎ゆかりの地MAP
ご紹介したスポットを地図上でご案内します。
Google Mapの読み込みが1日の上限回数を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください
蔦屋重三郎ゆかりの地をめぐる周遊バスを運行予定です
大河ドラマ館に入館いただいた方は、無料でご乗車できる、蔦屋重三郎ゆかりの地をめぐる周遊バスを運行予定です。蔦屋重三郎や台東区をさらに深く知ることのできる機会に、ぜひご利用ください。
なお、運行コース等の詳細は追ってお知らせいたします。
なお、運行コース等の詳細は追ってお知らせいたします。
小冊子「蔦屋重三郎と江戸文化」
蔦屋重三郎や台東区に息づく江戸文化などを知ることのできる小冊子「蔦屋重三郎と江戸文化」を制作しました。楽しく、分かりやすく見ることのできる冊子となっています。ぜひご覧ください。
動画で知る蔦屋重三郎
蔦屋重三郎の生涯やゆかりの人物・作品等を取り上げた、台東区制作番組「蔦重のいろは」を紹介します。
YouTube 台東区公式チャンネル
「蔦重のいろは」のほか、蔦屋重三郎に関連する番組を掲載しています。
また、観光・産業・区内イベント等の番組もありますので、ぜひご覧ください。
また、観光・産業・区内イベント等の番組もありますので、ぜひご覧ください。